「あ~!何かしゃべってスッキリした!」
このような経験ありますよね?
何だかモヤモヤしていて、気持ちを吐き出したい時。考えがまとまらずもどかしい時。
自分の想いや考えを言葉にして、相手に聴いてもらう。
たくさんしゃべった後、具体的なアドバイスはもらっていないけれど、スッキリして自分の中で結論が出ている事があります。
新しい気づきやアイデアが生まれる事も。
一人で悶々と考えあぐねていた時間は何だったんだろう?自分の話を聴いてもらっただけなのに…?!
人に話すことで気づきが得られる瞬間
仕事の成果や、形になった商品など…。
そのアイデアを相手に話す、伝える事によって、具現化していったという経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。
コーチングセッション中でも、クライアント様がハッと気づき、表情が変わる瞬間があります。
そうなるとスイッチが入った様に、次のやりたい事、やるべき事がトントンと組み立てられていくのです。
そして最後は皆さんスッキリ顔でお帰りになります。
私達コーチはその間、何もアドバイスはしていません。
そう、これは話すことによってクライアント様自身で到達できた結果なのです。
自分の考えが整理される「オートクライン効果」
では、この時、話す側の頭の中ではどのような事が起こっているのでしょうか。
人間の身体の話ですが、私たちの細胞は分泌物を出すと、それを別の受容体が受け取るというコミュニケーションを常に行っています。
これを「パラクライン」と呼ぶのですが、これは相手に自分の考えを話して伝える、と同じ行為です。
これと同時に、 出した細胞も自ら出した分泌物によって影響をうける「オートクライン」という効果があるという事が発見されています。
自分でしゃべった声を自ら聞き、自ら受け止めるという行為と同じです。
相手に向かって話していると同時に「ああ、私ってこんなことを考えていたんだ」と自ら受け止めているのです。自分の考えを受け止める事ができるとモヤモヤも少しは晴れるものです。
冒頭のスッキリ!はまさに、この「オートクライン効果」なんですね。
つまり、人は相手と会話をする事で、自分が何を感じ、どう思っているのかを頭の中で整理することができるのです。
人間の脳ミソって本当にスゴイですよね。自然にこんな素晴らしいやり取りをしているなんて。
同時にいかに自分の考えを言葉にして出す行為が大切かという事もわかりますね。
考えがまとまらない時は、まず言語化してみる
ひとりで悶々として、思考が堂々巡りになっている時には、このようにまずは言語化することをおすすめします。
考えを言語化する事で、自分自身の頭がちゃんと考えてくれます。
考えが整理できると、次はどのようなアクションを起こしたらいいのか、具体的な行動が見えてきます。是非積極的に取り入れてみてください。
弊社ではコーチング研修とセットで1on1セッションも行っております。
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